コラム

セミナーアンケートの作り方とは?具体的な設問例から成功のポイントを解説

セミナー開催の目的達成や参加者の満足度向上を図るために、アンケートは重要な役割を果たします。しかし、何も考えずに作成してしまうと、開催の最終的な目的や次回の開催時への改善につなげられません。回答率を高め、必要な情報を確実に得ていくためには、どのようにアンケートを設計していけばよいのでしょうか。

今回はセミナーアンケートを作るうえで、押さえておきたい知識とコツについて解説します。


セミナーアンケートの目的・作り方

初めにセミナーアンケートの目的と作成のための構成要素について解説します。

セミナーアンケートを実施する目的

セミナーアンケートを実施する目的としては、一般的に以下のようなものが挙げられます。

セミナーへの満足度を把握する:
参加者がセミナーに対して満足している度合いの測定を行うために実施します。評価やフィードバックを収集することで、セミナー内容や形式、進行についての改善点を見つけ出し、今後のセミナー開催の参考にすることができます。

参加者のニーズを把握する:
参加者がどのようなテーマや内容を求めているのか、参加しやすい形式はどのような開催方法なのかなど、興味や関心、要望を知ることで、今後のセミナー企画に役立てながらクオリティーを高められます。

セミナーの効果を知る:
参加者の学びや理解度、実践への応用などをアンケートによって評価し、セミナー開催の成果や効果を客観的に把握することができます。開催側の一方的な視点に陥るのを回避するのに役立ちます。

情報を収集するツールとしての役割:
セミナーアンケートを通じて、潜在するニーズをとらえる機会が得られます。氏名やメールアドレスなどの個人情報収集によって、今後のアプローチやリード獲得につなげられます。

セミナーアンケートの構成要素

・あいさつ・お礼・個人情報の取り扱いについて:主催者への信頼度を高め、安心感を与える内容を心がけます。
・氏名・メールアドレス・(企業名・所属先)など:上記で個人情報の取り扱いを明確にしたうえで、記載の協力を求めます。
・セミナー参加の経緯:セミナー開催を知った手段や経緯について、流入元を知るのに役立ちます。
・セミナーの効果:知りたかったことや疑問点について、解決できたか否かを確認します。
・商品・サービス・ブランドなどへの関心: PR・販促を目的とするセミナーの場合、目的の商品・サービス・ブランドなどへの関心がどれくらいあるかを確認します。
・満足度:セミナー全体と項目ごとの満足度を測ります。具体的にはセミナーのテーマや内容、講師の評価、セミナーの満足度、内容の理解度などを質問します。
・今後取り上げてほしいテーマ:参加者のニーズを把握します。
・今後の開催日時についての要望:参加者を確保し続けるための情報となります。
・セミナーへの感想・自由記述欄:個人的な意見を収集できます。



セミナーアンケートの重要性

セミナーアンケートを実施することには、以下のような意義があります。

参加者の満足度の測定が可能となる:
セミナー開催自体の目的である有益な情報・知識の提供が、どの程度成功しているのかを評価・測定するデータを取得できます。主催者はセミナーの満足度を測定し、改善の必要がある場合は対応するための手がかりを得られます。また、参加者の満足度が高い場合は、主催者が今後も同様のセミナーを継続する根拠となります。

参加者のニーズが把握できる:
参加者のニーズや期待を把握できます。要望や興味、関心を知ることで、今後のセミナーやイベントの企画、事業展開にも活用が可能です。参加者がどのような情報を必要としているか、どのような内容に関心があるかなどを理解することで、ニーズに合わせたセミナーが企画できるようになり、高い開催効果が得られます。

効果的な改善策が発見できる:
アンケート結果を分析することで、セミナーの改善策の発見につながります。参加者からのフィードバックは、セミナーを改善するための重要な情報となります。セミナーの良い点や改善が必要な点が具体的に分かれば、それだけ確実な改善が可能です。

顧客との関係性強化につながる:
セミナー参加者は、多少の差はあってもセミナーの内容に興味や関心を持ってくれています。改善点を探り、期待に応えることで、事業者と顧客のさらなる関係性強化に役立ちます。セミナーアンケートは、参加者とのコミュニケーションの機会となるものです。参加者側は、アンケートへの回答により自分の意見やフィードバックを主催者に伝えられ、主催者もアンケートの回答にしたがってアクションすることで応えることができます。



セミナーアンケートの設問例

セミナーアンケートの設問例を各項目の評価で紹介します。

セミナーの内容についての評価:
・セミナーのテーマに興味を持てましたか?(はい/いいえ)
・セミナーの内容はご自身に合っていましたか?(はい/いいえ)
・セミナーの内容は理解しやすかったですか?(はい/いいえ)
・セミナーの内容のバリューや充実度はどうでしたか?(5段階スケール: 1 非常に低い~5 非常に高い)

講師の評価:
・講師の知識やスキルに満足しましたか?(はい/いいえ)
・講師の説明やプレゼンテーションは理解しやすかったですか?(はい/いいえ)
・講師の話し方や表現力に満足しましたか?(はい/いいえ)
・講師に対する満足度を5段階スケールで評価してください。(5段階スケール: 1 非常に低い~5 非常に高い)

セミナーの満足度評価:
・セミナー全体の満足度を5段階スケールで評価してください。(5段階スケール: 1 非常に低い~5 非常に高い)
・セミナーの内容は予想どおりでしたか?(はい/いいえ)
・セミナーの時間配分やスケジュールに満足しましたか?(はい/いいえ)
・セミナーの参加料に対する満足度を5段階スケールで評価してください。(5段階スケール:1 非常に低い~5 非常に高い)

セミナーの改善点の提案:
・セミナーの改善点や要望があれば教えてください。(自由記述)
・セミナーの内容や講師の選定についての改善点を挙げてください。(自由記述)
・セミナーの満足度を高めるために、ご提案があればお聞かせください。(自由記述)

その他の情報についての質問:
・セミナーに参加した目的や期待を教えてください。(自由記述)
・セミナーの内容に関連して興味のあるトピックを教えてください。(自由記述)
・セミナーで紹介した(商品・サービス・ブランドなどの名称)についてどの程度関心がありますか。(今は特に無い/詳しい資料を請求したい/担当者と面談したい)



セミナーアンケートを成功させるポイント

セミナーアンケートを成功させるためのポイントをご紹介します。

・目的の明確化:セミナーの目的を明確にし、アンケートの目的を定めることで、それに沿った質問内容や形式を選定できるようになります。

・適切な設問数での設計:設問数が多すぎると回答者が負担を感じ、少なすぎると必要な情報が得られなくなります。全体の長さに注意し、回答疲れを起こさせないよう配慮します。過不足無く、簡潔に設計することが大切です。

・回答形式の最適化:明確な情報を得るためには、選択式の質問や自由記述形式の質問を組み合わせ、バランスをとる必要があります。複数の質問形式を使って、参加者の異なる視点や意見を引き出せるように設計します。

・質問の適切な設計:質問内容や形式を選定する際には、参加者のレベルや背景に合ったものにすることが大切です。質問は分かりやすく、回答しやすいことを重視します。迷いを引き起こすようなあいまいな要素が無いかを入念に確認します。

・中立性の保持:アンケートの質問や選択肢に偏りを持たせないようにし、誘導するような印象を与えないように配慮します。アンケートでは参加者独自の意見を引き出すことが重要です。

・アンケートの説明・回答例を入れる:アンケートの趣旨や目的を説明する導入部を設けることで、アンケートの意義や目的を理解させられます。また、各設問で分かりにくい箇所には回答例を入れると答えやすくなります。
例)セミナーの内容に関連して興味のあるトピックを教えてください。(自由記述)
 回答例(1):マーケティング戦略に関する最新トレンド
 回答例(2):リーダーシップ育成についての情報

・参加者のプライバシー保護:回答者のプライバシー保護について、個人情報の収集や開示についてのルール設定を行い、明記することで信頼を得られます。参加者が不安無く回答できるような配慮が必要です。

・特典の提供:「アンケート回答者には○○資料をお渡しします」といった特典を付けると、回答数を上げる効果が期待できます。

・アンケート運用の工夫:セミナー対象者に合わせた運用を考えることも大切です。例えば年齢層が高い場合には紙ベースで実施、デジタルに強い層の場合はオンラインを活用するなど、形式の選択を検討します。


Webフォームによるアンケートなら回答結果を集計しやすく、あとあとのデータ管理にも利用できるため、可能な限り活用するのがおすすめです。
一方でオンライン形式の場合、システムやWebページを作る負担が生じるのがデメリットです。

弊社の「FastEntry/ファストエントリー」により構築するWebフォームは、パソコン、タブレット、スマートフォンなどで利用でき、入力が容易。アンケート回収をペーパーレスで完結できます。回答者に負担をかけず、集計や分析の迅速化にもつながる「FastEntry」をぜひご活用ください。



成果に結び付くセミナーアンケートを実施しよう

セミナーアンケートは、セミナー開催そのものについての参加者の意見、またセミナーの先にある企業としての目的を達成するための情報を収集する有効なツールです。セミナーアンケートを作成する際には、こうした役割の重要性に着目し、設問を設計していく必要があります。

セミナー開催の目的と収集したい情報を明確化し、確実な効果が得られるセミナーアンケートの実施を目指しましょう。


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お客さまインタビュー

2023.07.14

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